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人研ぎ仕上げ

人研ぎ読んで字のごとく、人(左官職人)が研ぎ上げて仕上げる。
セメントに5mmぐらいの大きさの種石(大理石など)と顔料を混ぜて、塗り付ける。固まったところで、グライダーで荒く表面を研ぎます。徐々に目の細かいペーパーでツルツルに磨いていき、最後にワックスで仕上げます。
元々は、大理石の仕上げの代替え仕上げでしたが、大理石などの石仕上げとはちがった雰囲気を醸しだし、独特の味わいがあります。街を歩き注意深く古い建物を見ますと、床の仕上げに使われているのを発見できます。昭和初期の建物でよく使われているような気がします。意外と都内の古い路線の地下鉄の柱の仕上げに使われてたりします。また古い公園の滑り台がそうであることもあります。
工場でブロックにした製品があり、それで仕上げられた床もありますが、この仕上げの特徴を生かすのは、やはり現場で広い面積を一体で仕上げるのが一番だと思います。 続きを読む