都市の子育て

jordpur1子育ては緑豊かな自然の中で!!!
それはそれで、すごく子供の感覚形成にとっては良いことですが、都市空間の中で、例えば東京では子供を育てるのにふさわしくないかと言えば、そうでもないのではと思います。
写真はインドのジョードプルという街です。このような住居が入り組み密集した都市は特に珍しくはないですが、水色に塗られた住居が多いのが特徴です。
このようなタイプの街に何度か滞在したことがありますが、屋上空間がかなり面白く、住居の屋根部分が街全体で地形を形成しているような感覚を覚えます。
屋上で洗濯物を干したり、1日中まったりと屋上ですごしていると、次から次へと、どこからかともなく近所の子供たちが屋根伝いにやってきて遊びます。狭い屋上で突然クリケットをはじめたり、どれだけの行動範囲かわからないですが、鬼ごっこをしてたりします。のびのびと立体的に街を使って遊んでいるようです。入って来てはダメと怒る大人もいませんでした。(あまり騒いでると怒られていた)jordpur2
雨の少ない地方では豊かな緑はないですが、「緑豊かな自然」に相当する多様さはあり、子供たちは遊びの中でその多様さを発見し享受して、のびのびと育っていっているようです。
東京はと言うと、道路は車の通行がメインで、ダラダラと間延びして広がった都市空間で、身体的にタイトな移動空間の体験が乏しいです。間延びした空間を鉄道、地下鉄とバス路線がクモの巣のように張り巡らされていて、身体的感覚とは若干かけ離れた都市だと思います。だけど、東京の子供達はこのクモの巣を屈指して遊んでるのでしょうか?まだそのような子供達に接していないので、わかりません。うちにはもうすぐ4歳になる男の子がいるのですが、首都圏の鉄道、地下鉄、バス路線への異常に興味があり、その移動にものすごく喜びを感じているようです。(所謂鉄ちゃんです)
都市の空間のスケールや身体的な部分では若干特殊かなと思われる東京ですが、大量の雑多な部分の集積している感もあり、それなりに「自然」に相当する多様性もあるのではないかと思われます。4歳の息子もその「自然」に対する感覚を少しずつ養っているようにも思える今日このごろです。(最後の写真は東京タワーから六本木方面の風景)
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