1年点検

農家のはなれ玄関デッキ1昨年の春に、竣工した、「農家のはなれ」の1年検査をおこないました。新車の車、バイクなど動く機械は慣らし運転が必要で、ある程度の走行距離で、調整点検します。建物も同じで、まずは1年ぐらい様子をみて、点検します。
建物は動く機械ではないのでは??と思われますが、特に木造建築は、新築当初は温度変化、湿度の影響、木材の乾燥伸縮、はたまた地震の震動などで、目には見えないですが、動いています。特にデリケートな木製建具は、必ず調整が必要になってきます。
工務店の方と共に、普段、家族は見ないであろう、屋根裏、床下、配管のつなぎなどなど、チェックしました。大きな不具合はなく、建具の調整、取り付けが緩んで来た箇所の調整などの対応程度でした。床下の状態が、設計とおりの性能が発揮できていてほっとしました。確かな腕の工務店の施工精度のたまものでもあります。この辺りの性能が、平屋の木造の家で夏涼しく、冬温かい家のキーポイントになります。
「農家のはなれ」の建物も、この1年で、住まいての家族の個性がでてきて、その風景も竣工当時にくらべて、かなりイイ感じの風景になってきていて、設計者サイドとしては感慨深い思いです。

DSC_0007<追加工事での母屋とつなぐデッキも完成。 踏み台のコンクリートに、採用しなかったモザイクタイルのサンプルを、クライアント家族で埋め込みました。なかなかカワイイ仕上がりになっていました。